注文住宅には様々な建築工法が用いられる？

注文住宅には様々な建築工法が用いられる？

注文住宅は設計の自由度が高いため、自分たちの目的や条件に合った工法を選択することで、理想の住まいを実現することが可能です。例えば木造の注文住宅で間取りやデザインを重視したいなら、在来工法が最適かもしれません。これは木造軸組工法とも呼ばれ、木材の柱や梁を基礎から組み上げて構造体を造り、さらに筋交いや火打ちといわれる補強を施す、日本の伝統的な建築工法を指します。建物の形状や間取りを柔軟に設計できるため、自由設計の注文住宅には最適でしょう。同じく木造建築については、ツーバイフォー工法も見逃せません。これは2インチ×4インチの角材や合板など組み合わせ、床や壁そして天井の六面体構造を特徴とする、木造枠組壁工法と呼ばれるもの。工場で大量に生産された既成の資材を使用し、設計パターンも単純化できるため、工期の短縮化や建築コストの軽減が可能です。少しでも早く新しい住まいに入居したい方や、安い費用で済ませたい方にはベターかもしれません。木造以外であれば、鉄筋コンクリート造りが代表的。これは鉄筋とコンクリートを組み合わせて建物を造る工法で、引張力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートの相互作用によって、高い耐久性や耐震性あるいは耐火性を実現します。注文住宅を3階以上の中高層にしたい方や、地震対策や防災を重視する方には、この工法に注目すべきでしょう。

注文住宅を鉄筋コンクリートで建てるニーズやメリットについて

これから鉄筋コンクリート造りの注文住宅を検討している方もいるはずです。この工法はRC造りとも呼ばれ、鉄筋とコンクリートを組み合わせて建造していく点に大きな特徴があります。鉄筋は引っ張り力に強く、コンクリートは圧縮力に強いといった相互の特性を活用することで、頑丈で耐久性の高い建築物が実現できることで知られます。同時に耐震性に優れていることも、この工法で注目すべきメリットです。鉄筋とコンクリート相互の組み合わせと作用によって、建物全体が一体化した強固な構造を実現。そのため地震に強い家づくりが可能です。また耐火性の高さも忘れてはならないでしょう。不燃材料である鉄筋とコンクリートの構造体なので、延焼しにくい住まいが期待できます。さらに見逃せないのが、遮音性にも優れることです。コンクリートは音を吸収しやすいため、外部からの騒音や室内の生活音を遮断するのに、まさに最適な素材と言えます。これから注文住宅を建てる場合、耐久性や耐震性、あるいは耐火性や遮音性を重視するなら、鉄筋コンクリート造りの住まいがそのニーズを満たしてくれるかもしれません。