家を建てる時に知っておきたい!注文住宅についての基本情報を紹介します

注文住宅は自由に自分の希望通りのものを実現できると考えている人も多いのですが、実際には建物を建築する際の基準やその他の条件により実現不可能な部分が生じるケースも少なくありません。これらの基本情報をあらかじめ認識しておくことで、自らの希望通りの注文住宅をスムーズに依頼することができるようになります。またこれらの基本情報を認識しておくことで、相談する工務店やハウスメーカーの意見の妥当性を判断することもできるので、非常に重要な知識となっているのがポイントです。
注文住宅と建売り住宅の違いとは?
注文住宅と建売り住宅の違いは、土地から用意してそこに建てる家を設計して施工するか、あらかじめ用意されている土地に建てられた家を購入するかという点です。建売り住宅は土地を用意する手間がかからず、家も施工会社が設計した通りにつくられています。すでに建てられているので直接見て決めることができ、その際には設備までしっかりとチェックしたり、間取りを体感することが可能です。図面からでは分かりにくいことがありますが、実物があればイメージと違っていたという失敗もありません。それに対し、注文住宅は土地探しから始めます。好きな地域に土地を用意でき、その上に建てる家も施主のこだわりを反映した内容にできます。設備や部材にまでこだわってクオリティ重視で建てられることが多く、自由度が高いので将来を見据えた間取りにすることも可能です。生活スタイルが変わったり家族構成に変化が出ても、柔軟に対応できリフォームしやすいのが注文住宅です。
注文住宅の完成するまでに要する期間とは?
注文住宅完成までの期間を、欲しい住宅の検討を開始してから建物が完成して引き渡しを受けるまでと仮定すると、検討と予算の決定で1~3ヶ月程度、土地選びと設計者・ハウスメーカーなどの業者探しで3~6ヶ月、敷地と建物の工事と引き渡しで4~6ヶ月はかかるといわれています。したがって、すべて合わせると注文住宅の完成までには8~15ヶ月程度は要するということになります。予算へのこだわりがあまりなく、こだわりがたくさんあるようなケースでは2年以上もの長さになることは珍しくありません。 新しい住まいにはやく移りたいと考えている場合は、できるだけ期間を短くさせられないかと考えるものです。短縮させるためにできる取り組みには、「ハウスメーカーの中から依頼する業者を決める」、「期限を短めに区切って土地探しを行う」、「メーカー側で定めている規格をできるだけ多く採用する」、「複雑な構造や手間のかかる工法の採用を少なくする」など様々あり、工夫の余地は十分にあります。
注文住宅の土地はどのようにして探せばよいのか?
注文住宅の土地を探すプロセスは慎重な計画と検討が必要です。まず予算を確立しますが、大きな投資ですのでどれくらいの予算を割けるかを明確にしておくことが必要です。予算を設定することで探すべきエリアや広さなどを絞り込む手助けになります。 次に望むエリアを選定しますが、通勤や子供の学校など、生活の中で重要な場所に近い場所が理想的かもしれません。地域の規制や制約も考慮し希望するエリアを絞り込んでください。 特性も考慮に入れますが、日当たりや風通し、地盤の状態、水の供給など建物を建てるにあたって重要な要素です。将来の拡張や庭のデザインを考慮して形状も検討します。 不動産エージェントやウェブサイトを活用して、リストを探しましょう。エージェントは地域の市場動向や情報に詳しく、助言を提供してくれます。オンラインの不動産リストは多くの情報を提供してくれますが、詳細な情報を確認するために現地を訪れることも重要です。 候補地を訪れて実際の状態を確認します。現地調査を行い周辺環境やアクセス性を確認し、建築プロジェクトに適しているかどうかを判断する必要があります。注文住宅の土地を探すプロセスは注意深い計画と検討を要しますが、自分の理想の住環境を実現するための第一歩です。
注文住宅を建てる際は慎重に予算を立てることが重要
注文住宅を建てる際は、慎重に予算を立てることが重要です。注文住宅は、建売住宅と異なり土地から建材まですべて自分たちで選ぶため経費が大きく膨らむ可能性がありますので、見積もりをしっかりと立てて家づくりをスタートさせることが大切です。 見積もりをとる際には、まず自己資金をいくら用意できるかを把握します。自己資金が少ない場合は、住宅ローンを利用することになりますが、月々の返済額が無理のない範囲であるかを確認することが重要です。 土地代と建築費用のバランスも考慮する必要があります。土地代は家づくりの総費用の約50%を占めるといわれていますので、土地代が高すぎると建築費用を抑えることができず経費リスクが高まります。 諸費用も忘れずに計算する事が大切です。諸費用とは土地の取得費用や建築確認申請費用や不動産取得税などのことで、物件価格の3〜6%程度かかるといわれています。 このように注文住宅を建てる際には土地代と建築費用と諸費用の3つを総合的に考えて予算を立てることが大切で、しっかりと見積もることで理想のマイホームを実現することができます。